2009年7月9日木曜日

無事に一歳を迎えて


また時間が経ってしまいましたが、祝一歳日記を。
…って書かないでいるうちにある講座を受講するため託児したら、どうやらそこから風邪をもらった模様。ちょっと久しぶりにやられちゃいました。託児講座はメリットはありますがリスクもありますね…。まあそう言ってると自分の時間が確保できないので懲りずに預ける時は預けると思いますが。

きゅうちゃんは6月24日についに1歳を迎えました。温かく見守ってくれた皆様に心から感謝したいです。
ちなみに、写真の「星の王子さま」のバオバブの種を植えてみました。果たしてきちんと発芽するのか!?


泣き叫ばれてはうろたえ、うつ伏せ寝してると息が止まって乳幼児突然死症候群にならないかと心配し、熱を出されてはハラハラドキドキした日々。
この1年間、長いようで本当にあっという間でした。ちなみにお祝いごはんは初誕生日なのにかなり手抜き。誕生日無料券をもらったのでお寿司一人前与えられたきゅうちゃんです。安直だあ。もちろん完食もできないし。(しかもすし飯って離乳食に不向きって後から知って、テキトウ母はまたもややっちまいました)
最近、味噌汁やスープを出すとお椀の中に手を突っ込んでちゃぽちゃぽと遊び、フィンガーボール状態。(貴族やないか~い)この日も御多分に洩れずやっておりました(笑)
ケーキはさくらんぼを沢山頂いたのでデコレーションだけしました。でも、ベビーでも食べられるという豆乳クリームにしたら泡立て方が弱かったのかクリームがゆるゆる!下手くそなので写真は割愛させて頂きますわ。

誕生プレゼントは母が与えたかったこのおもちゃ。いとこにあげたのとバージョン違い。

ご飯を食べたらぎゃん泣きだったけどおもちゃを見たとたんに泣き止んで興奮してよだれたらして遊んでいました(笑)。でも最近は大人が一緒じゃないとあまり遊びません。まあどのおもちゃも遊んでは飽き、思い出しては遊び、って繰り返しなんだろうけど。
ちょっとは長く遊んでくれるといいなあ。

にしても1歳ってなんか特別だなあと。(とかいって毎年「特別」っていって祝うんだろうけど笑)
ちなみに一歳健診行った結果は、
身長73.8cm
体重9,570g
でした。

いっぱい食べてるわりにはあまり大きくなっていなくてちょっとがっかり。でもまあそういう時期なのかも。
あと最近何もないところから立って歩けるようになりました。ハイハイはほぼ卒業っぽいです。
夢中になると「おど、おど!」と口を尖らせて言うようになり、軽快な音楽がなると手を叩き、少し踊るようになりました。
指差しも少しずつできるように。ここんとこで急成長してるような気がしてます。
(写真はまた母の好きなおむつ姿。なぜか満面の笑み。)



去年の6月24日を含んだ入院の日々、思えば完璧に私はMP(モンスターペイシャント)でした。長時間に渡る陣痛、寝不足がたたった結果もあり、退院前の赤ちゃんの健診において病院の対応に苛立ち、看護師・助産師さん達にあたるという最悪な患者(産婦?)でした。
この時の不安定さは今思うと本当に情けないです。私が大変なように看護師さん達も大変だったかもしれないのに。
自分がどう見られてるかということにしか興味がなかったり、「自分は特別」といったような思い上がりがあったり、くだらないことにいちいち腹立てるのは下等な人間の証拠ですな。
てか私はかつてそういう人間でした。(って今もか)
そんなことに時間を割く暇があったらもっと世の中の為になるようなこと考えた方がいいのに。

入院中はだらだらと長い陣痛もマタニティブルーも貧血も腰痛もその他諸々フルコースで体験しました。一番焦ったのは退院前日に緊急入院することになったきゅうちゃんの黄疸でした。それについては一時は予定通り退院できないかも?と焦ってかなりパニックになりましたが、退院当日にきちんと数値が下がり、無事退院できました。まあ今思えば「ちょっとの黄疸くらいで大騒ぎして」という感じなんですが、他にもあまりにもいっぺんに色々なことが押し寄せて来て、せっかくお祝いに駆けつけて下さったお客様への対応がままならず…。でも無事出産を見届けて下さった皆さんの温かさに心打たれました。人生初の一週間の入院でしたが、一ヶ月もいたような気分でした。
自分が出産しないのに3日も仕事を休み(笑)、毎日せっせときれいに洗濯してくれた衣類を持って来てくれた夫も必死だったことでしょう。退院した日は3人で泥のように眠りました(笑)。
赤ちゃんも、ぬくぬくした環境からいきなり外に放り出されたわけだし、出されたら出されたでいっぱい泣き声が聞こえて慌ただしい環境だしでかなり疲れたんでしょうね。

産後はというと、実家の母が来てくれたことが大きな支えになり、気持ちも体もどんどん回復しました。身内には頼れるうちに頼らねば!です。本当に実母の存在は大きいと思いました。
あと、出産後、自分でも驚くほど気持ちが前向きになりました。何してても楽しい。ご飯も美味しい。
今までさんざんさ迷ってた自分の居場所をこの小さな彼が作ってくれた感じ。
とはいってもささいなことですぐ泣き、しかもその泣き声は大きく、力は強いし、最近さらに頑固になってきたしでなかなか一筋縄ではいかなくなって困る時もあるんですが。
でも、いつも不安な私に自信や存在価値を与えてくれるのは、やっぱりまぎれもなく彼なんだよね。
だから今は大変さよりも、全身全霊で頼って貰えることの嬉しさの方が勝っています。
まあ多少わんぱくでも人に迷惑かけないように育ってもらいたいもんです。
てか男の子だし少しはダイナミックな男になって欲しいわ。


あと最近気付いたんですが、好きなアーチストが、女性が多いなと。しかもお子さんがいらっしゃる方。
中でもあたしアン・サリーさん大好きなんだけど、「おまえが生まれた日」ってのが沁みる。


ぼうや おまえが生まれた
ふつうの日の ふつうの夜
だけど おまえが生まれた
そのことで その日は その夜は
パパには忘れられない

ぼうや 生まれたその日の
ふつうの空 ふつうの星
だけど おまえの誕生
そのために その空 その星は
ママにはかけがえがない

この曲はこころうた
というアルバムに入ってます。妊娠中はこればっか聴いてました。
たおやかで優しい歌声、でも強い信念を持つ彼女に憧れます。
母でお医者さんでもあるのに、作る音楽のクオリティーの高さ。心から尊敬しています。


あと綾戸智絵さんの、息子さんのために作ったという曲、Get into my lifeも沁みます。
(以下抜粋)

Honey, I carry on and on
And never give up,
So now I'm here to be your mom
And this happening made me sure I need you!
For us to be tied together

Get into my life
You came in to my life
So smoothly, so naturally
Get into my life
You came in to my life
So smoothly who wanted, maybe both

というあたりなんか、涙が出ます。tied togetherとかって。うう、かっこいい。
将来生まれた訳を聞かれたら、こんな風にかっこよく答えられるだろうか。まあそれなりに頑張ります。


(このアルバムも大好きです。)

しかしあの激痛は本当に辛いんですが、是非きょうだいが欲しいです。
…と思うのは我ながら図太いと思いますが(笑)、女性の体や神経は逞しくできているのかもしれません。思うに妊娠や出産や子育ては神様が与えてくれる試練なのかも。
もちろん色々な形があって、産んでハイ終わりなんかじゃないし、たまたま幸せなケースも、そうじゃないケースも残念ながら沢山あるでしょう。色々辛い思いされてる方だってきっと沢山いる。
でもできるだけ多くの女性が子供を持つことができるといいなあと心から思います。本気で人口が増えて欲しいし、増えないとこれからの日本はかなりヤバいだろうし。ってそういう統計的な見方からだけじゃなく、とにかく、何か考え方が変わるきっかけに絶対なると思うからみんな諦めないで欲しいなあと。(と誰に言ってるかわかりませんが)
とにかく。何よりも子どもって本当に素晴らしい存在だと思うから。

そういえば今頃ですが、毎日深夜(ってのがたまにびっくりだったんだけど、今は朝になった)にe-babyってとこから配信されているアドバイスも参考になったなあ。お医者さんや学者さんが日替わりでコメントくれるんです。いちいち的を得ていたりして、参考になりました。心に響くアドバイスも沢山ありました。

あと、このブログをやろうと思ったきっかけは林檎ちゃんのTVのインタビューでした。
ちょうど出産して1か月くらいたって、寝かしつけて、ふう、と思ってテレビつけたら母になってより強く美しくなった彼女がテレビに映って真摯に喋っており、9・11テロによって受けた衝撃の大きさを一生懸命語っていた姿に胸を打たれました。(去年のNHK「トップランナー」より
「母親業をやることこそ最大のクリエイティブなこと」と考えが変わった、という言葉も心に響き、とても励みになりました。

綺麗で艶めかしいだけじゃなくて、母として、音楽家として「実直」に生きている本当に魅力的な女性。他の追随を許さないアーティスト。もう日本の宝です。
彼女のパフォーマンスはいつでも、無くしかけた生命力をマグマのようにボコボコっと漲らせてくれます。


今年は忌野清志朗氏に続きマイケルジャクソンまで死んでしまった。(追悼日記はまた別に)
でも林檎ちゃんが生きている。10周年記念ライブExpoのライブ映像も最新アルバム「三文ゴシップ」もぶったまげた。ほんと天才だ。「カリスマ」って言葉ってどうかと思うけど間違いなく唯一無二の存在。


この中の「」という曲にも感動しました。裏付けなどなくても、彼女はずっと「生きているうち『旬』」な偉大な方でしょう。きっとそうです。
いいなあ、そういう生き方、考え方。全く、「賞味期限切れ」なんて言葉失礼な!?
私も生きて、生きて、活きていきたいです。
きゅうちゃんとともに。どかんとばっちりと実直に。

そんなこんなで、かなり母の趣味に溢れた日記になりましたが、きゅうちゃん1歳おめでとう。
あなたの存在は周りの方の温かさがあって成り立っています。
いつの日かそれに気付いて、そしてそのことをお互い決して忘れずに、これからも楽しくやっていきましょう。
皆様も今後ともどうぞよろしくお願いいたします。